企画の目的
この企画は、日本の個別株や投資信託、米国株の投資信託しかやってこなかった人間が、持て余している楽天ポイントを使って”新興国株式”投資信託を積み立てていこうというものです。
2014年から楽天証券で投資信託を積み立てていたり、2020年に楽天カードや楽天でんきの利用を開始したりとしたのですが、ポイントを使わずに貯めてしまってもったいないので、投資で増やしたら面白いかなと。
ゆるく新興国株式投資信託の状況を見守りながら、新興国について勉強していこうと思います。
ルール
- 月初めに楽天ポイントをすべて使って三菱UFJ新興国株式投資信託「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」を購入する。
- ただし、企画開始時の保有ポイント(30,000ポイント弱)を使い切るまでは、積立上限は5,000ポイントとする(時間分散による暴落リスクの低減)。
運用成績
今回は初回のため、購入した記録の紹介だけです。ルールの通り、初回である今回は買付上限の5,000ポイント分の注文しました。
今後は毎月の運用成績も紹介していきます。
ちなみに買付後の楽天ポイント(2021年1月24日時点)は次の通りです。
なぜ新興国か?
投資初心者向けの投資信託として、米国企業の株価指数S&P500インデックスに連動したもの、米国企業の全体を対象とするもの(VTI、楽天VTIなど)、全世界の上場企業全体を対象とするもの(VT、楽天VTなど)がよく推奨されます。
10年以上の長期スパンで見れば米国も世界的にも経済が成長によって、これらのベンチマークであるS&P500インデックスなどの指数が上昇してきた実績があり、これからも長期的には確実に伸びるだろうと見られているからですね。
しかし、僕はすでにS&P500連動の投資信託を積み立てているので、ポイントで更にこれらを買うのも面白くない(VTもVTIも、S&P500とよく似た動きをします)。
楽天ポイントは現金そのものではないので、気分的にリスクをとりやすい。リスクが高くてもよいのでハイリターンが望める投資信託はないかと探したのですが、新興国株式インデックスくらいしか見つからなかったのですね。高利回りとかコモディティなど面白そうなテーマのものはありますが、信託報酬(いわゆる手数料)が高かったり、過去の成績が良くなくこれから長期で伸びるのか疑問なものばかり。
一方、新興国株式は、過去に新興国株ブームで大きく成長したことがあり、一時下火になったもののこれから再燃するだろうと言われています。また、インドネやブラジルなどの新興国のGDPはこれから大きく成長し、2050年には日本を抜く、あるいは匹敵するだろうとも言われています。
自分が持っていないジャンルで、多少リスクがあってもハイリターンが期待できる新興国株式を選びました。そして、この企画で積み立てていく投資信託として三菱UFJ国際投信(株)の「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」を選びました。なお、2021年1月時点でこの投資信託の信託報酬は0.187%、これに対しSBIアセットマネジメント(株)の投資信託「SBI・新興国株式インデックス・ファンド」の信託報酬は0.176%とこちらの方が安いです。ですが、eMAXIS Slimシリーズは運用コスト業界最低水準を目指しているため信託報酬の引き下げの可能性があり、純資産額もeMAXIS Slimの方が1桁大きいため、この投資信託を選びました。
eMAXIS Slim 新興国株式・MSCI Emerging Markets Indexとは?
「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」とは、三菱UFJ国際投信株式会社が運用する、新興国株式インデックス「MSCI Emerging Markets Index(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資信託です。
また、「MSCI Emerging Markets Index」とは、米国の金融サービス企業MSCIが算出する、新興国27か国(2020年12月末時点)を対象とした株価指数(インデックス)です。
以下に2020年1までのチャートとセクター別および国別の割合、上位10銘柄を示します。
1つ目の図表は、MSCI Emerging Markets Index(新興国株式指数)、MACI ACWI Index(先進国+新興国)およびMSCI World Index(新興国株式指数)を比較したものです。
※ 図表はドルベースのものであり、円ベースの「eMAXIS Slim 新興国株式」は為替の影響でこれとは若干異なります。
2007年~2013年頃はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を始めとした新興国株ブームで先進国よりパフォーマンスが良いですが、その後は先進国の方が良い状況が続いてます。2021年頃からは新興国が先進国よりパフォーマンスが良いだろうと言われているので期待したいですね。
2つ目の図は、セクター別の構成比と国別の構成比を示したものです。
セクター別では、情報通信20.48%、一般消費財18.34%、金融17.96%の割合が大きいです。
国別では中国が39.09%と非常に大きな割合を占めています。上位10銘柄を見ても6銘柄が中国企業と存在感を示しています。中国は2020年で唯一GDPプラス成長を果たした主要国で、新興国株式インデックスを牽引してきましたが、他国との関係(最近では米国市場での中国通信企業の上場廃止の決定とその取り消しでその企業の株価が大きく動いた)や、中国政府が中国企業のアリペイの上場を延期させるなど、この投資信託のパフォーマンスを損ねるリスクもあります。
ともかく、これから新興国株式投資信託がどう成長してくれるのか、見守っていきます。
おわりに
楽天ポイントで新興国株式の投資信託を積み立てていく企画を始めました。
新興国投資の勉強もしていくので、興味のある方は今後ものぞいてみてください。
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